オミクロン株の致死率「インフルより高い」 専門家有志が暫定見解

有料記事オミクロン株

市野塊 枝松佑樹
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 新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織の有志は、2日の会合で、比較的軽症者が多いとされるオミクロン株でも、致死率は季節性インフルエンザよりも高いと考えられる、という暫定的な見解を示した。まん延防止等重点措置など権利の制限を伴う感染抑止策の必要性をめぐる議論に一定の影響を与えそうだ。

 見解は押谷仁・東北大教授(ウイルス学、感染症疫学)が提出し、政府対策分科会の尾身茂会長や専門家組織座長の脇田隆字・国立感染症研究所長ら計14人が名を連ねた。コロナの致死率は、オミクロン株流行期の1~2月の報告数から算出し、0・13%と推計した。

 インフルの致死率は、死亡数が平年よりどれだけ増えたかを示す「超過死亡」という指標や、診療時のレセプト(診療報酬明細書)データを使うなど、複数の手法で推計した。2018~19年の超過死亡から算出した致死率は0・01~0・05%、レセプトからの算出では0・09%とした。

 一方、超過死亡を使うと、オミクロン以外の株が流行した20年1月~21年10月のコロナ致死率は4・25%と算出された。

 コロナ感染者は無症状も含め…

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