手術中の女性患者をスマホで盗撮容疑 京都府立医大病院の医師逮捕
手術室で女性患者を盗撮したとして、京都府警は28日、京都府立医科大付属病院の医師、新井啓仁(あきひと)容疑者(43)=京都市北区上賀茂土門町=を府迷惑行為等防止条例違反(ひわいな行為)の疑いで逮捕し、発表した。黙秘しているという。
下京署によると、新井容疑者は昨年11月29日、京都市上京区の同病院の手術室で、手術を受けていた20代の女性患者の体を自らのスマートフォンで撮影した疑いがある。新井容疑者は耳鼻咽喉(いんこう)科に勤務し、この手術の執刀医。女性は手術着で、麻酔をされて意識がない状態だった。他のスタッフもいたが、撮影に気づいていなかったという。
府警は昨年12月、JR京都駅構内で女子高校生のスカートにスマホを差し向けたとする同条例違反容疑で新井容疑者を聴取し、家宅捜索した。スマホを調べたところ、手術中の女性患者を撮影した動画が見つかったという。
京都府立医科大病院の夜久(やく)均病院長は28日会見し、「患者さんの信頼を大きく裏切る行為。患者さんと府民に心よりおわびする」と謝罪した。今後、手術室に個人のスマートフォンを持ち込む際は一定の場所に置くことなどを取り決めるとした。新井容疑者は2016年9月から同病院に勤務していたという。