「こんな選択肢もあるんだよ」NECの石川紀子さん、公募で副市長に

有料記事

大平要
[PR]

 4月1日付で静岡県掛川市の副市長に就くNEC人事総務部主任の石川紀子(のりこ)さん(46)が23日、初めて記者会見に臨んだ。NEC社員として掛川市の事業に参加した経験から「市の魅力が知られていないのが、本当にもったいない。職員や地域の人たちと一緒に発信力を高め、選ばれるまちにしたい」と抱負を述べた。

 昨年4月に就任した久保田崇市長は、民間からの副市長起用を掲げ、全国から公募した。任期は4年間。応募者1498人から石川さんを内定し、22日、同市議会が人事案に同意した。同市の副市長に女性が就くのは初めて。女性の応募者は90人だった。

 石川さんは愛知県西尾市出身。2001年にNECに入社し、広報、人事、新規事業などを担当。18年には社会貢献活動「プロボノ」の担当として、掛川市の伝統工芸品、葛布(くずふ)の振興プロジェクトに参加した。「葛布は利活用だけでなく、手作業を通して居場所づくり、孤立している人たちが社会に出るきっかけにもなる。地域課題の解決にもつながる。掛川の役に立てるのではと、(副市長に)チャレンジしようと思った」と話した。

背中を押してくれた夫

 副市長の公募は、静岡県内の…

この記事は有料記事です。残り887文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません