ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ東部の自称「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」を承認したことは、冷戦終結後に各国が育んできた国際秩序への公然たる挑戦だ。力ずくの外交姿勢は、国際的なルールの順守や各国の主権の尊重、領土の一体性を無視している。
ロシアによる武力行使の有無に世界の注目が集中していただけに、今回の措置はある意味で意外であり、一種の奇策だった。だが、2014年のロシアによるクリミア半島占領に続き、明確な武力行使を伴わない形での、事実上のウクライナ侵略だ。
解決の道を閉ざしかねない
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ロシアは今回と同様に、周辺…
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