施設の愛称募集したら…市長が「びっくり」の結果に 6歳児の案とは

茶井祐輝

 大阪府茨木市役所近くの市民会館跡地に建つ予定の複合施設の愛称が決定した。約2700件の応募の中から選ばれたのは、市内に住む保育園の年長の石塚立都(りつ)くん(6)が考えた、「おにクル」。市に伝わる民話「茨木童子」にちなんだ。

 市が建設中の複合施設には、ホールや図書館、カフェやプラネタリウムが入り、2023年秋から利用できる予定だ。市が昨年末に愛称を募集し、職員らで絞った14件への市民投票で、「おにクル」が1位を獲得した。

 茨木童子は、平安時代に京を荒らしたとされる鬼で、歌舞伎にも登場する。茨木市では観光特任大使「いばらき童子」として親しまれ、20年度に出場したゆるキャラグランプリでは222位だった。

 立都くんは愛称に、「鬼でも楽しそうに感じて、来たくなるよう場所」という意味を込めたという。福岡洋一市長は「言うことをきかない子どもに『鬼来るよ』と言うことがあるのですが、まさか愛称になるとはびっくりです」とコメントした。(茶井祐輝)…

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