長崎県知事選、大石賢吾氏が初当選 全国最年少39歳、自民分裂制す

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 長崎県知事選は20日投開票され、新顔で医師の大石賢吾氏(39)が初当選を決めた。4選をめざした現職の中村法道氏(71)、新顔で食品コンサル会社経営の宮沢由彦氏(54)=いずれも無所属=を破った。大石氏は現職知事では全国最年少となる。投票率は47・83%(前回36・03%)。

 3期支えた中村氏の県政運営に不満を抱いた自民党県連執行部が大石氏の擁立に動き、これに反発した県連所属の国会議員や県議の半数が中村氏を支援。約半世紀ぶりの自民分裂選挙となった。

 大石氏は世代交代を訴え、自民県連、日本維新の会の推薦も受けて支持を広げた。中村氏は立憲民主、国民民主両県連の支持や連合長崎など約2千団体の推薦を受け、県政継続を訴えたが及ばなかった。

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    米重克洋
    (JX通信社 代表取締役)
    2022年2月21日0時1分 投稿
    【解説】

    今回、弊社(JX通信社)は西日本新聞と地元テレビ局2社と合同調査を行い、「大石氏と中村氏が激しく競り合う」といった情勢報道を出していた。一方、他2社がいずれも現職・中村氏の先行という情勢判断で報道していたので、情勢判断で事実上孤立してしまい

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2022年2月21日0時14分 投稿
    【視点】

    大接戦も大接戦。小数点以下の超小差の争いにもつれ込み、新顔が現職に土をつける結果となりました。なかなか壮絶な保守分裂選挙でしたが、私が注目するのは大石氏を推薦した日本維新の会の存在です。維新は大阪・兵庫を中心とした地盤を除くほかの地域への影

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