韓国大統領選、勝敗のカギ握るのは? ベテランウォッチャーの見方
韓国大統領選は、15日に選挙戦が正式に始まる。候補自身や周辺に疑惑が相次ぎ、有権者の関心が高い経済や社会保障などの議論が深まらないなか、3月9日の投開票日に有権者は、誰を選択するのか。勝敗のカギを握るのは何か。韓国政治を約30年間見続けてきた、韓国の政治コンサルティンググループ「ミン」の朴聖珉(パクソンミン)代表に見通しを聞いた。
――現在の情勢をどうみていますか。
「世論調査は誤差があるので一つの結果をみて判断するのは難しいですが、例えば10の調査のうち9で特定の候補が優勢なら、その傾向には意味があります。2月中旬時点では、保守系の最大野党『国民の力』候補の尹錫悦(ユンソクヨル)前検事総長が、進歩(革新)系の与党『共に民主党』候補の李在明(イジェミョン)前京畿道知事よりも若干、優勢だとみています」
「保守の票田は南東部の慶尚道地方ですが、尹氏はここでの支持がまだ4割しかありません。保守系の大統領だった朴槿恵(パククネ)氏の捜査を尹氏が指揮し、その反発が残っています。ただ、いざ投票となれば保守に投票する人たちでもあり、尹氏の伸びしろといえます」
――投票日までの情勢に影響を及ぼす変数は何でしょうか。
「第3の候補である中道野党…
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