第3回外交・安保で分裂繰り返す野党、「リアリズム」求め立ち上げた勉強会

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 1月に通常国会が始まった直後、国民民主党前原誠司氏と共産党穀田恵二氏が、国会近くの会議室でひそかに会った。

連載「連合ショック 旧民主勢力の行方」(全3回)のページはこちら

  立憲民主党と国民民主党の最大の支援団体・連合が、支援政党を明記しない参院選運動方針案を出しました。両党への影響や野党共闘をめぐる動きについて3回にわたってお伝えします。

 ともに党選挙対策委員長。昨年12月に就任した前原氏のあいさつ名目での会談だった。夏の参院選では連合が共産と連携・協力をする候補者は推薦しない考えを示しているが、国民民主にも2016年参院選の1人区で「野党共闘」で当選した改選議員が2人いる。

 選挙協力のあり方にも話が及んだが、穀田氏が釘を刺した。

「政権担うなら」 前統幕長を招いて安保学ぶ

 「あれが我々にとっては大事…

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    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2022年2月14日18時25分 投稿
    【提案】

    野党共闘の「立憲主義」ですが、ここはあまり過去の歴史を引きずるのではなく、単に「安倍一強」対策としての緊急避難だったのではないかという冷めた視点も重要です。野党はいまだに、当時の安倍政治に対抗するという政治的磁場に引きずられすぎではないでし

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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2022年2月15日13時10分 投稿
    【視点】

    リアリズムの必要性を否定する政治家はいない。しかしリアリズムが何かとは容易な問いではない。特に新型コロナ危機後の世界では、国家が追求すべき「リアリズム」をめぐって、多様な議論や問い直しがある。 新型コロナ危機を受けて、「リアリズム」の

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