第2回野党共闘の先進地、崩れたバランス 参院選へ立ちはだかる三つの壁

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 衆院選後、見直し論が続く野党共闘。2016年、19年の参院選1人区で連勝し、21年衆院選でも共闘によって4勝2敗の実績をあげた「先進地」新潟でも壁にぶつかっている。

連載「連合ショック 旧民主勢力の行方」(全3回)のページはこちら

  立憲民主党国民民主党の最大の支援団体・連合が、支援政党を明記しない参院選運動方針案を出しました。両党への影響や野党共闘をめぐる動きについて3回にわたってお伝えします。

 「連合新潟としていつ推薦するか。連合本部で1人区に対してかなり厳しい条件が出ている」

 1月15日夜、新潟市のホテルで開かれた立憲民主党新潟県連の臨時大会。夏の参院選で改選を迎える森ゆうこ参院幹事長らが並ぶなか、連合新潟の牧野茂夫会長は、半年後に迫る参院選の対応を決められない苦しさをあいさつで吐露した。

「パンドラのふた開けた」頭抱える連合幹部

 牧野氏が触れた「厳しい条件…

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2022年2月13日8時47分 投稿
    【視点】

    影響を受けるのは、立憲民主党だけではありません。野党共闘の土台が崩れれば、国民民主党の参院選における勝率も下がることになります。 参議院は任期6年で3年ごとに半分が改選させる仕組みです。この夏に改選を迎える参院議員が当選した6年前は、

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    蔵前勝久
    (朝日新聞政治部次長)
    2022年2月13日9時14分 投稿
    【視点】

     見出しに「参院選に立ちはだかる三つの壁」とあります。一つ目は共産との決別を迫る連合、二つ目は共闘に否定的な地方議員、三つ目は原発政策です。このうち、二つ目、特に記事中にある「他党との連携の前に地力をつけることが大事だ」という地方議員の言葉

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