ジャンプスーツ「強豪国はギリギリの範囲で勝負」 検査内容の説明を

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エキスパートの目 一戸剛(トリノ五輪代表)

 7日の混合団体で高梨沙羅選手ら女子5選手が失格になるとは、予想もしなかった。これまでは、オリンピック(五輪)前のワールドカップ(W杯)で厳しく検査し、五輪での失格者はそれほど多くなかったので、こんなに多くの失格者が出たのは、驚きが大きい。

 シーズン前に選手は全員、スーツを着ていない状態で身長や股下、腕の長さを測定し、データを登録する。下着も国際スキー連盟(FIS)指定のものをはいて測る。

 試合の本番前、全選手はスタートゲート付近で、スーツを着た状態で股下の長さを測り、シーズン前に測った体の数値と照らし合わせる。股下が1センチでも下がっていたら飛べない。飛んだ後の検査はランダムに行われる。選手はスーツを着て自然に立った状態で、担当者が腰回りや太ももなどを触り、違和感があれば、スーツを脱いでもらって測る。

 五輪では、W杯とは違うスーツを着る。スポンサーの広告が入ったスーツを使えないためだ。手作業で縫われるため、誤差が生まれることもあるが、大きな違いがあれば、選手は着用時に分かる。

 高梨選手は太もも回りが規定…

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