エッジで削れた氷を見ていた中学生の羽生結弦 強化部長が見た繊細さ
室田賢
【プロローグ動画】羽生結弦 「伝説」の証言者たち
他の子どもにはない何かを感じていた。
「非常に繊細だ」
日本スケート連盟名誉審判の杉田秀男さん(87)は、羽生結弦の第一印象を今でも覚えている。
「感性っていうのかな。滑っているときの表現力、そして体の動き方が他の人と違う。うまい下手ではなく、何か違うものを持っていた」
リンク上の姿で重なったのは、すでに「天才少女」と呼ばれていた浅田真央だ。
ここから続き
「2人に共通しているのは全てが自然体。動きに無理がない。ジャンプのときの体重の移し方は、初めから持っている才能みたいなもので『ああ、この子たちは将来すごい選手になれるな』と思った」
羽生結弦を見守ってきた、元審判の杉田秀男さん。羽生は繊細な感性だけでなく、確かな観察力も持っていたと証言します。本編動画は記事の最後に。
杉田さんは羽生が中学生の頃、フィギュアの強化部長として、ジュニアの合宿で滑りをよく見ていた。
羽生は幼い頃からぜんそくに…