「与党議員を救うために選挙制度をいじるのは…」 区割り審の元委員

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 日本の将来の推計人口に基づけば、この先、国会議員の数は都市部で増加し、地方はさらに減る。投票価値の平等を実現しつつ、あるべき選挙制度に向けてどうすべきなのか。2014年から19年まで政府の衆議院選挙区画定審議会(区割り審)で委員を務めるなど、選挙制度に詳しい大山礼子・駒沢大学教授(政治制度論)に聞いた。

 ――人口比で都道府県の定数を増減させる「アダムズ方式」に対して自民党の一部から「地方の声が反映されにくくなる」との声が上がっています。

 衆院選では、投票権の平等が最優先事項で、地方の声うんぬんの理由で格差を放置することは許されない。地方の声を届ける方法としては、参議院を地方代表議院に改組することが考えられるが、それは当然、憲法改正を要する。

 ――アダムズ方式で算出された衆院小選挙区の「10増10減」について、見直しも含めて議論すべきだという声がくすぶります。区割り審は6月までに新たな選挙区の区割りを勧告することになっていますが、自民内では再度、議論しようとする動きもあります。

 そもそもアダムズ方式の導入…

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