神田のイチョウ、住民「切らないで」 千代田区街路樹30本伐採方針

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武部真明
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 東京都千代田区の区道「神田警察通り」の街路樹伐採計画を巡り、住民が反発している。歩道を広げて自転車専用スペースを設けるため、イチョウを伐採する計画で、区は月内にも着手したい考えだ。住民側は「合意形成が不十分」と訴える。

 問題となっているのは、神田地区の東西をつなぐ同通り約1・4キロの整備の2期工事(約250メートル)。区によると、4車線のうち1車線を減らして歩道を拡張し、歩行者と自転車の通行スペースをそれぞれ設ける計画だ。沿道のイチョウ計32本中30本を伐採し、2本を区内の別の場所に移植。代わりにヨウコウザクラを植える。事業費は約4億円という。

 この整備工事は1期(約220メートル)も街路樹を伐採する計画だったが、着工直後に市民からの批判を受けて中断。区は方針を変え、32本を全て残して整備し、2018年7月に完了した。ただ、2期は1期にはない駐車スペースを12台分つくるため、歩道が狭まる場所ができ、伐採の必要があるという。区は20年12月、2期は伐採する方針を表明し、工事契約は21年10月に区議会で可決された。

 区は19年12月に住民アン…

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