1年前、君は待合室で泣いた 京都成章、あのトライの背景にある物語
内田快
(3日、第101回全国高校ラグビー大会準々決勝 東福岡31―25京都成章)
京都成章の背番号「24」、谷内亮太が加速した。
ハーフウェーライン上で球を受ける。春の選抜大会王者・東福岡の選手3~4人が止めに来たが、身長185センチ、体重89キロの体ではじき飛ばした。
花園で、この日1番とも言える歓声がわいた。
後半もロスタイムに入って32分のことだった。このトライで点差を11に詰めた。
「みんなが(背中を)押してくれるような感覚だった」
湯浅泰正監督は涙を流した。
「うちの秘密兵器だった。最後にみんなの気持ちをつないでくれた。感動しました」
大きな期待を背負いながら…