満員電車を再現、窓を開けたときの換気効果は コロナ対策試験
枝松佑樹
満員の地下鉄車両で窓を閉めきると、どれくらい空気がこもるのか――。公共交通の新型コロナウイルス対策に生かそうと、国の研究機関が東京メトロの車両を使って「すし詰め状態」を再現し、二酸化炭素(CO2)濃度を測定した試験結果を公表した。
電車やバスの車両内は、通勤や通学のラッシュ時に「3密」になりやすい。試験は、走行中の窓の開閉が車内のCO2濃度にどれくらい影響するかを明らかにし、混雑時の車内の感染対策に生かすのが目的だ。
CO2濃度と感染リスクの関係についての知見は十分ではないが、英国機関は「換気が必要かどうかの判断に活用できる」との見解を示している。
国土交通省の依頼をうけて試…