ドリカムがコロナ下のライブに秘めた思い 変わる時代を一緒に歩もう

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興野優平 仲村和代
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 「また会おう!」

 その言葉が、以前と違う重みを持つようになった。

 昨年12月18日、横浜アリーナ(横浜市)であった「DREAMS COME TRUE(ドリームズ・カム・トゥルー)」のライブ。ボーカルの吉田美和さんは、最後に何度も何度も手を振った。

 「コロナ前は、また会えたらいいな、という願い。今は祈りにも似た思い」

 コロナ禍で、ライブの形も変わった。1万数千人が入る会場だが、「密」を避けるため1万人以下に絞った。観客には来る前に、アプリで体温などを申告してもらう。声援はなし。ペンライトと拍手だけ。「今はまだ行けないけど、いつかは」。医療従事者だというファンから、そんなメールも届く。

 一昨年は1989年のデビュー以来初めて、ツアー全18公演が中止になった。3日に1度の買い物以外は、家から出ず、家族や友人とも週に1度のオンラインのやりとりだけになった。

 歌えない、いつ歌えるように…

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この記事を書いた人
興野優平
広島総局|県政担当
専門・関心分野
文芸、核、人口減少、ジェンダー
仲村和代
ゼネラルエディター補佐
専門・関心分野
メディア、人権、労働、子ども