統計不正続けた理由、身内も「論理破綻だ」 国交省に尽きぬ疑問

有料記事国交省の統計書き換え問題

岡戸佑樹 柴田秀並 伊藤嘉孝
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 国土交通省の統計不正を朝日新聞が報じてから22日で1週間がたった。政府は問題を認めて謝罪したが、疑問は山積みだ。データの書き換えは、だれが、いつ、どうして始めたのか。基幹統計の一斉点検の際に、なぜ是正できなかったのか。なぜ公表せぬままだったのか。(岡戸佑樹、柴田秀並、伊藤嘉孝)

 「不適切な処理があったことについておわび申し上げる」。斉藤鉄夫・国土交通相は20日の参院予算委員会で、神妙な面持ちで陳謝した。国交省が基幹統計のデータを無断で書き換えていたことを朝日新聞が報じた15日以降、臨時国会では連日、釈明に追われた。

 この統計は、建設業の受注実態を表す「建設工事受注動態統計」。書き換えられていたのは、業者が受注実績を毎月記し提出する調査票。同省が、回収を担う都道府県の担当者に指示し、遅くとも2010年代前半から書き換えさせていた。

 野党からは「原票を消しゴムで消したらまずい。子どもにも恥ずかしくて言えない」「政権の都合に合わせて改ざん、隠蔽(いんぺい)は許されない」と批判が噴出した。

 ただ、だれが、いつ、どうし…

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