イチョウ大木にダイコン1300本、鈴なりに 京都・八幡の円福寺
小西良昭
京都府八幡市の禅寺・円福寺の境内で、イチョウの枝にダイコンがつるされている。暮れの恒例の光景だ。
ダイコンは地元や大阪府交野、枚方両市の農家などから托鉢(たくはつ)で集めた約1300本。僧らが19日、高さ約15メートルのイチョウの大木にはしごをかけ、数本ずつの束をかけていった。寒風に1カ月間さらして、たくあんにする。春秋の寺の祭り「万人講」でふるまい、僧の食事にも出す。僧の一人は「供養としていただいたもの。一つ一つ大切に干したい」と話した。
写真を撮りに来た人たちも集まり、ダイコンのかす煮が振る舞われた。近くの主婦(68)は「すごく幸せ。いいことがありそう」と喜んでいた…