牛乳5千トン廃棄の恐れ 濃厚ミルクティー発売、クーポンで消費躍起

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川見能人 伊木緑 赤田康和

 生乳が余って大量廃棄される可能性があるとして、金子原二郎農林水産相は17日の定例記者会見で、牛乳の積極的な消費を呼びかけた。「牛乳をいつもよりいっぱい飲んでいただきたい」と強調。同席した副大臣2人とともに牛乳やヨーグルトを飲んで、PRした。金子氏は「省全体で危機感を持っている。私たち大臣と副大臣、政務官は(今後来省した)お客様を牛乳でおもてなしします」と話した。

 酪農・乳業の業界団体「Jミルク」によると、年末年始に廃棄の可能性があるのは約5千トンにのぼる。廃棄されれば、需要の低迷で、判明した分だけで約900トンを捨てた2006年以来で、「近年はない規模」だという。

 背景には複数の要因が絡む。

 一つ目は、コロナ禍による外…

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この記事を書いた人
伊木緑
東京社会部
専門・関心分野
ジェンダー、メディア、スポーツ