山下泰裕氏「JOC会長、IOC委員として北京に行く」 取材に明言
来年2月の北京冬季五輪に向け、政府が閣僚の派遣を見送る方向で最終調整に入っていることに関連して、日本オリンピック委員会(JOC)会長で、国際オリンピック委員会(IOC)委員でもある山下泰裕氏は14日、朝日新聞の取材に「私はJOC会長、IOC委員として北京に行く。それは間違いない」と述べた。
五輪憲章には「IOC委員は政府、組織、またはその他の団体から、自身の行動および投票の自由を妨げる恐れのある命令や指示を受けてはならない」という条文がある。
政府が山下氏の派遣を検討している、との報道については、「分からない。私のところになにか、その話が来たわけではないから」と述べた。
山下氏と同じIOC委員である国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長は「五輪はIOCが主催するイベントだから、IOC委員である山下会長は主催者側の人間で、日本政府が派遣する立場にはなりえないと思う」と指摘している。
五輪憲章はIOC委員にIOC総会への出席も義務づけており、山下氏も五輪開幕前に北京で開かれる総会に出席する予定。
北京五輪をめぐっては、米国…