外国籍住民にも門戸を開いた東京都武蔵野市の住民投票条例案について、市議会総務委員会は13日、賛成多数で可決した。委員6人の賛否は真っ二つにわかれ、賛成3、反対3の同数となり、委員長の裁決で決した。舞台は本会議へと移り、21日に議決される見込みだ。(井上恵一朗、高橋淳)

反対派「区別は必要」 賛成派「議論自体に違和感」

 108席の一般傍聴席がほぼ埋まるなか、住民投票条例案の討議は午前10時半過ぎに始まった。午後8時半まで、休憩を挟み約10時間に及んだ。最大の争点は、18歳以上で市の住民基本台帳に3カ月以上続けて登録されている者という参加要件に、外国籍住民が含まれている点だ。

 反対の立場を明示したのが自民系会派の2人だ。菊池太郎氏は「常識的に考えても日本で長く暮らした人と、3カ月しか住んでいない外国人とを同じレベルで考えるのはナンセンスだ」と述べた。コロナ禍で市民への説明の機会が減ったことなどを挙げ、「賛否の意見が割れ、市を二分している」と指摘した。

 2人目に討議に立った道場秀憲…

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