維新・馬場氏らを刑事告発 政治資金規正法違反容疑で大学教授ら

浪間新太 松浦祥子

 政治資金規正法に定められた上限を超える寄付を受け取ったなどとして、神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)らが10日、日本維新の会共同代表の馬場伸幸衆院議員らを同法違反の疑いで大阪地検特捜部に告発した。馬場氏は「事務手続き上のミス」とし、政治資金収支報告書の訂正を届け出たとしている。

 11月末に公表された2020年分の政治資金収支報告書には、旧村上ファンド元代表の村上世彰氏からの寄付として、日本維新の会党本部が昨年10月26日に2千万円、馬場氏が代表を務める党支部が翌日に150万円を受け取ったと記載されていた。合わせれば、個人から政党への寄付は年間2千万円以内とする同法の上限を超える状態だった。

 上脇教授らは「馬場氏側が故意に上限を超えて寄付を受け取った」と主張し、馬場氏や村上氏らを告発した。上脇教授は記者会見で「巨額の政治資金の授受が政治腐敗や癒着に結びつきやすいことから、個人の寄付には制限がある。見過ごせない」と訴えた。

 村上氏は今月8日、朝日新聞の取材に対し「党支部への寄付の意図はなく、(馬場氏側の)担当者が間違っただけだ」と話した…

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この記事を書いた人
浪間新太
国際報道部
専門・関心分野
ロシア政治・外交、ウクライナ情勢、国際法