「もうけにならない」秩父宮ラグビー場 リーグワン活用にジレンマ
野村周平
来年1月7日に開幕するラグビー新リーグ「リーグワン」の当面の集客目標は、1試合平均約8千人。前身のトップリーグ(TL)でコロナ禍が拡大する前の数字だ。
その達成のためには、東京・神宮外苑という都心の一等地にあってアクセスが良く、約2万4千人を収容できる「聖地」、秩父宮ラグビー場の利用が鍵。
ところが、この秩父宮、リーグワンでは様々な事情から「悩みの種」となっている。
「運営のプロ化」を掲げるリーグワンでは、ホーム開催の8試合で収益を最大化したいというのが各チームの思惑だ。ただ、秩父宮は「聖地」であるがゆえ、特定のチームのホームスタジアムとしては固定されなかった。
そして、秩父宮を使用する場…