文化芸術の賞、審査員や受賞者のジェンダーバランスは? 団体が調査

有料記事

大野択生
[PR]

 芥川賞岸田國士戯曲賞など、文芸や演劇、映画、美術の各分野で主要な賞の審査員や受賞者のジェンダーバランスを、現代美術家や映画監督らの団体が調べ、9日に中間発表を行った。多くの賞の審査員や、最高賞の受賞者に男性が多い傾向があると指摘した。

 調査を行っているのは、美術や映画などの制作現場でのハラスメントを調べてきた「表現の現場調査団」で、表現の現場での不平等解消に向けた活動の一環として、賞のジェンダーギャップを調べている。

 調査対象は2011~20年に開催された各分野の賞で、公表された審査員や受賞者のデータから平均男女比を算出した。今回発表された賞は、新人作家の登竜門となるものが多い。

 芥川賞をはじめ小説などに与…

この記事は有料記事です。残り479文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2021年12月10日13時15分 投稿
    【視点】

    ■文学部、芸術系学部の女性比率をどうみるか問題  我が国のマチズモを削り取り、木っ端微塵に粉砕し、歴史の屑籠に葬り去る、その狼煙となる有意義な取り組みである。調査に関わり発表した皆さんは大きな仕事を断固として貫徹した。敬意を評したい。

    …続きを読む