三浦綾子の全小説を打ち込んでデータに 横組み・ルビつき本を学校へ
本田大次郎
作家・三浦綾子(1922~99)の小説全55作品を、北海道旭川市にある三浦綾子記念文学館が、来春までにデジタルデータ化する。多くの人に三浦文学に触れてもらうための基盤づくりで、学校向けに小説を横組み、全ての漢字へのルビ付きで発刊する計画もある。
旭川で生まれ育った三浦は、朝日新聞の新聞小説募集に応募し、1964年、「氷点」でデビュー。その後、十勝岳噴火を題材にした「泥流地帯」、戦中の思想弾圧事件を背景にした「銃口」などを次々と発表し、ベストセラー作家となった。
作品は今も、文庫本で出版されている。ただ、重版未定で入手できない作品も出始めている。
同館は三浦作品の著作権をす…