愛された弟が自宅死「何のための43年か」 絶望した姉は声を上げた

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長富由希子
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 沖縄が好きで大阪から移り住み、那覇市で居酒屋を営んで9年。竹内善彦さん(当時43)は、人と争うのが嫌いなのんびりした性格で、どこにいても周囲に愛された。

 野球少年で、料理は大学を出てから学んだ。居酒屋でチャンプルーや新鮮な刺し身を出し、客から「安くてうまい」と喜ばれた。

 今年4月からは新型コロナウイルスの感染拡大で休業したが、「コロナには負けない」とメニュー表を作り直し、営業再開を待ち望んでいた。

 大阪に住む姉の高田かおりさん(47)に電話がかかってきたのは、8月10日のことだった。

警察から一本の電話

 沖縄県警からだった。

 弟の遺体が、沖縄の自宅から…

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