逮捕少年の母親、麻薬使用の疑いで再逮捕 大津小1死亡
大津市で8月、無職の少年(18)が自宅で小学1年の妹(当時6)を暴行して死亡させた事件で、滋賀県警は25日、覚醒剤取締法違反(所持)などの容疑で逮捕されていた少年の母親(41)を、新たに麻薬取締法違反(使用)の疑いで再逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。
組織犯罪対策課によると、母親は7月下旬ごろから8月4日の間、違法薬物のケタミンを使った疑いがある。少年の事件で県警が自宅を捜索し、ケタミンを発見。母親の尿検査で陽性反応が出たという。
少年と妹は別々の児童養護施設で育ち、暴行事件の数カ月前から母親との3人暮らしを始めた。母親は7月ごろから帰宅しない日が増え、こうした中で事件が起きた。
大津家裁は9月、傷害致死容疑で逮捕された少年を少年院に送る決定をした際、少年が家庭でネグレクト(育児放棄)状態にあったと認定し、「責任を少年のみに負わせるのは酷な面がある」と指摘していた。少年は1人で家事や妹の世話をすることを余儀なくされ、衝動的に暴力を振るったとされた。