非常通報装置「押して」 斉藤国交相、鉄道の安全で協力呼びかけ

磯部征紀
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 鉄道の車内で乗客が襲われるなどの事件が相次いでいることを受け、斉藤鉄夫国土交通相は13日、東京都江東区東京メトロの訓練施設を視察し、車内の非常通報装置の使用について利用者に協力を求めた。

 斉藤氏はこの日、通報装置やホームドアの操作方法など安全対策について説明を受けた。視察後に報道陣の取材に応じ、電車に乗車した際にはまず非常通報装置の場所を確認し、非常事態に遭遇した際にはちゅうちょなくボタンを押すように求めた。「すでに押した人がいても押して欲しい。複数回押されればいち早く非常事態を知らせることができる。安心して鉄道を利用するには乗客の皆様の協力も必要です」などと述べた。

 京王線の事件で起きた、車両のドアとホームドアの位置が約2メートルずれた状態も施設内の模擬駅や訓練用の車両で再現され、その状態からドアで避難した場合の状況も確認した。

 斉藤氏は「ホームドアが開いていれば比較的安全に外に出られると感じた。(京王線の事件では)ホームドアに足をかけていた人もおり、その時点で開ければ転落事故につながったかもしれず、難しい判断だったと思う」と話した。(磯部征紀)

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