九鬼周造の書簡草稿見つかる 西田幾多郎、林芙美子からの書簡も

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西田有里
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 著書「『いき』の構造」で知られる哲学者、九鬼(くき)周造の書簡草稿や、西田幾多郎林芙美子ら約70人の文化人が九鬼にあてた書簡が、甲南大神戸市東灘区)で新たに見つかった。九鬼の人となりや、哲学のみならず当時の文化、歴史などの研究に貢献する資料ではないかと関係者は期待を寄せている。

 甲南大が「九鬼周造文庫」のデジタルアーカイブ化のため資料を整理するなかで存在が明らかになり、10月下旬に発表した。同文庫は、九鬼の友人で旧制甲南高校(現・甲南大)の校長も務めた天野貞祐(ていゆう)が、九鬼の死後に引き取った資料などを収めている。新たな資料は分かっているだけでも200点以上。確認が終わっていないため、さらに貴重な資料が発見される可能性もあるという。

 新たな資料には、九鬼と共に…

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