立憲・枝野代表が正式に辞任「私の力不足」 新代表は30日に選出
立憲民主党は12日午後、枝野幸男代表の辞任を正式に了承し、後任の代表を決める代表選を「19日告示、30日投開票」で行うことを決めた。来夏の参院選に向けて、岸田政権に対抗する野党第1党としてのあり方が問われる選挙となる。
枝野氏は2017年の立憲結党から4年間、立憲を率いてきたが、先月31日の衆院選で議席を減らした責任を取り、辞意を表明していた。
12日、国会内で開かれた両院議員総会で、枝野氏は「ともに積み上げた綱領や基本政策など、私たちが目指すものが否定されたものだとはまったく思っていない。私の選挙戦術や党運営の力不足。新しい代表のもとで、自信を持って新しい社会を作っていくために一致結束してほしい」とあいさつした。
代表選は、党所属の国会議員と国政選挙の公認候補予定者のほか、地方議員と約10万人の党員・協力党員(サポーター)も投票に参加する「フルスペック」で行われる。郵送に加え、オンラインによる投票も実施する。
代表選の立候補には、党所属の国会議員の推薦人20人が必要となる。
菅直人元首相が率いるグループ「国のかたち研究会」に所属する西村智奈美元厚生労働副大臣や、枝野執行部を支えた大串博志役員室長、ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で話題になった小川淳也元総務政務官らが出馬を検討している。このほか、泉健太政調会長も有力候補として名前が挙がっている。
党内では民主党政権時代に要職を務めた人物からの「世代交代」や「女性」など刷新感を求める意見が強まっている。