タリバン政権下で消えた音楽 「忘れないで」コンサートで人道支援

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小瀬康太郎
【動画】アフガニスタン音楽を演奏する佐藤圭一さん=小瀬康太郎撮影
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 イスラム主義勢力タリバンが20年ぶりに権力を掌握したアフガニスタン。日本でほぼ知られていないこの国の音楽に魅せられ、演奏を続ける日本人ユニットがいる。かつて「文明の十字路」として多様な民族が行き来し、宮廷音楽を基礎とした豊かな音楽文化が栄えた場所だが、旧タリバン政権下で音楽が厳しく禁じられたことがあり、再び同じ状況が起きることも懸念される。「国際社会が関心を持ち続けることが大切。音楽を通じて、人々の関心をつなぎとめたい」と願う。

中村哲医師をしのぶ会でも

 アフガニスタン音楽ユニット「ちゃるぱーさ」は、同国の代表的な弦楽器ラバーブを弾く主宰の佐藤圭一さん(62)と、歌や打楽器担当の妻・やぎちさとさん(47)が、2007年に結成。これまで全国で数百回のコンサートを行い、カルザイ元大統領の来日時や、2年前に現地で殺害された中村哲医師をしのぶ会などでも演奏してきた。

 佐藤さんは元々、大のロック…

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    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2021年11月15日22時1分 投稿
    【視点】

    アフガン・ラバーブはとてもいい音がする。アフガンの音楽は人類の財産だ。

    …続きを読む