NY高級物件、記録的な売れ行き 96階マンハッタン一望、価格は…

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ニューヨーク=中井大助
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 ニューヨーク(NY)で今夏、一つの住宅が売りに出された。96階建ての超高層マンションの最上階で、窓からはマンハッタンを一望できる。

 767平方メートルの床面積で、ベッドルームは6部屋。売値は1億6900万ドル(約191億円)だ。

 コロナ禍を経て、NYの高級不動産市場は記録的な取引が続き、活況を呈している。

 この超高層マンションが立つ、セントラルパークの南側一帯は「ビリオネアズ・ロー(億万長者通り)」と呼ばれている。この10年で、似たような超高層マンションが次々と建ち、エンパイアステートビル(381メートル)よりも高い「スーパートール」も複数ある。

 これらのマンションの特徴は、高さだけでなく、細さだ。周囲の「上空権」を買い取って、市の規制より高い建設を可能にし、ワンフロアあたりの住居を少なくすることでプレミアムを上げている。

 NYにある「スカイスクレーパー博物館」のキャロル・ウィリス館長は「高いコストに見合うだけの利益を得られると分かり、建設が続いている。ぜいたくのロジックだ」と表現する。

 実際、こうしたマンションは世界中から購入の手が伸び、売れ続けている。

 米CNBCによると、6月に…

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この記事を書いた人
中井大助
アメリカ総局長
専門・関心分野
アメリカの社会、政治、文化