「戦死やあわれ」詩人・竹内浩三の碑建立 小津安二郎と同じ公園に

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臼井昭仁
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 「戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ」といった反戦をテーマにした作品で知られる三重県伊勢市(現在)出身の戦没詩人、竹内浩三。生誕100周年を記念し、有志による実行委員会が伊勢市の船江公園に石碑を建てた。隣には映画監督、小津安二郎の記念碑もある。実行委は「2人には映画という縁があり、全国にファンがいる。新たな文化観光の場所になれば」と期待している。

 碑は高さ90センチ、幅70センチの御影石。竹内の詩「鈍走記」の一部から取った「生(うま)れてきたから、死ぬまで生きてやるのだ。ただそれだけだ。」と刻み、さらに竹内が残した犬の漫画も刻んでいる。裏面には「“天性の詩人”として今も若い人たちに共感されている」「映画への道を志すが、終戦直前、フィリピンで戦死した」などと生涯が記されている。費用は63万円で寄付金から賄った。

 船江公園は、JR伊勢市駅か…

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