防災、親子で考えた 「ぼうさいこくたい」釜石で始まる

西晃奈

 防災活動の現状を発信して考えるイベント「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2021」が6日、岩手県釜石市の釜石市民ホールなどで始まった。6回目の今年は初めての岩手開催で、計171団体が参加している。

 昨年はコロナ禍でオンラインのみの開催だったが、今年は現地開催とオンライン配信の両方で、7日まで行われる。市民ホールなどには、企業や大学など100団体のブースが並んだ。セッションでは、人と人とのつながりや防災教育、災害廃棄物の処理など様々なテーマを取り上げた。

 釜石市街地のジオラマを段ボールで作るワークショップもあった。参加した人たちはハザードマップをもとに浸水区域などに色をつけ、災害時にどこが危ないかを話し合った。

 同市の松田翔希君(11)は弟の駿希君(6)と両親と一緒に参加。作ったジオラマを見ながら、危険だと思う場所を親子で話し、付箋(ふせん)でしるしをつけた。翔希君は「災害がすぐ近くにある危ない町なんだと思った。家族でどこに逃げるか決めたい」。父の智行さん(51)は「震災の時は連絡手段がなくて大変だった。(自宅は)山の方だけどちゃんと決めたいね」と、翔希君の言葉にうなずいた。(西晃奈)…

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