メガソーラーに強まる逆風 地震があったら? 地域への影響は?

有料記事

編集委員・石井徹
[PR]

現場へ! 地域と再生可能エネルギー

 静岡県熱海市伊豆山で7月に起きた土石流。発生直後、SNSでは「太陽光発電が原因ではないか」という書き込みが相次いだ。

 死者・行方不明者が27人に上った災害の起点は、実際には廃棄物を含む盛り土の崩落とみられている。ただ、南側には同じオーナーのメガソーラーがある。SNSの反応は、全国各地の太陽光発電開発に対する危機感と反発を映しているように見える。

 熱海市の西隣の函南町軽井沢地区。斜面の林を切って約10万枚のパネルを敷き詰め、約3万キロワットを発電するメガソーラー計画が進められている。事業用地約65ヘクタールの下には丹那断層群のいくつもの活断層が通っている。272人が死亡した1930年の北伊豆地震を引き起こした断層だ。

 「土石流を見て、人ごとじゃ…

この記事は有料記事です。残り1075文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません