中国でコメや野菜の買いだめ騒動 きっかけは備蓄を勧める政府の通知
上海=井上亮
中国各地で、コメや野菜などの生活必需品を買いだめしようと、高齢者などがスーパーに殺到する騒ぎが起きた。きっかけは中国商務部が発表した必需品の備蓄を促す通知。インターネット上では「台湾と戦争しようとしている」などとの臆測まで飛び出し、政府が火消しに走る事態に発展した。
中国商務部は1日夜、今冬から来春にかけての、野菜などの生活必需品の供給確保のための通知を発表した。その中に、「日常生活や緊急時のために、必要に応じて一定量の必需品を備蓄することを勧める」との一文があったため、多くの市民がこれに反応した。
10月中旬以降、新型コロナウイルスが拡大していることが影響しているとみられるほか、ネット上では、「戦争には備えが必要だ」「台湾との戦争を支持する」などと、通知を戦争とからめて解釈する見方も広がった。
中国メディアによると、重慶…