東京五輪での「動物虐待」批判がきっかけ? 近代5種から馬術除外も
ロンドン=遠田寛生
東京オリンピック(五輪)が本来行われるはずだった昨年、お笑いコンビEXITに知名度の低さをいじられた近代5種が、いま大きな転換点を迎えている。
フェンシング、水泳、馬術、射撃、ランニングの5種類のうち、馬術を外す方向で国際近代5種連合(UIPM)が調整を進めているという。
そのきっかけは、東京五輪で、選手が泣きながら馬をムチでたたいたり、コーチが競技前に馬を拳でたたいたりした行為が非難を受けたこととみられている。
近代5種は1912年のストックホルム大会から五輪で採用されてきた。
1人の選手が水泳、フェンシング、馬術にレーザーラン(射撃と800メートル走)の5競技を同じ日に行う。参加者は各競技ごとに点数を獲得し、合計点で順位が決まる。
英ガーディアンなど複数の英メディアによると、UIPMは馬術の代わりに自転車を採用する案を検討しており、11月中に方向性を打ち出す見通しという。
今回の変更の背景にあるコーチや選手の振る舞いは、8月6日の東京五輪、女子の試合で起きた。
馬が指示を聞かず、いくつか…