乗車直後にナイフや殺虫剤、被害者に注意され刺す? 京王線切りつけ

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 京王線の電車内で乗客17人が刺されるなどして重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で警視庁に逮捕された服部恭太容疑者(24)=職業・住所不詳=が乗車直後、刃物や殺虫剤をリュックサックから取り出して被害者に注意されていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は服部容疑者がこの後、被害者を突然刺したとみている。

 同庁は2日、服部容疑者を送検した。車両の検証も続け、当時の状況を詳しく調べる。

 捜査1課によると、服部容疑者は10月31日午後8時ごろ、東京都調布市を走る京王八王子発新宿行きの特急電車(10両編成)で、乗客の男性(72)の右胸を刃物(刃渡り約30センチ)で刺して殺そうとした疑いがある。男性は重体で予断を許さない状況だが、呼びかけには反応があるという。

 同課は、服部容疑者が男性を刺した後、車内にライターオイルをまいて火を放ったとみている。10~60代の乗客16人がのどの痛みを訴えるなどして病院に運ばれた。

 事件は調布駅を出た直後に起きた。捜査関係者によると、服部容疑者は同駅で電車に乗り、すぐにリュックサックからナイフや殺虫剤を取り出した。近くにいた男性から「何をやっているんだ」と声をかけられ、刺したとみられるという。男性の頭に向けて殺虫剤もかけた形跡があり、警視庁が経緯を調べている。

 服部容疑者はその後、別の車…

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