関西スーパー、H2Oとの統合案が可決 オーケーの反対はかなわず

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 関西地盤の食品スーパー「関西スーパーマーケット」の臨時株主総会が29日、兵庫県伊丹市であり、阪急阪神百貨店などを展開するエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの統合案が可決された。議決権の3分の2以上の賛成が必要なところ、66・68%という僅差(きんさ)で逃げ切った。首都圏地盤のスーパー「オーケー」も買収意向を示し、株主らにH2Oとの統合に反対を呼びかけていたが、かなわなかった。

 関西スーパーは8月末にH2Oとの統合案を発表。その3日後、オーケーが6月に関西スーパーに対して上場来最高値と同じ1株2250円での株式公開買い付け(TOB)による統合を提案していたと明らかにした。H2Oとの統合案に反対すると表明し、否決されれば関西スーパーのTOBを進める意向を示した。

 オーケーは「H2Oありきの検討プロセス」などと関西スーパーを厳しく追及する文書を公表。関西スーパーの大株主からも「十分な情報・材料が開示されているとは言えない」といった異論が出るなど、統合案が可決されるかどうかは見通せなかった。

 今後、関西スーパーはH2O傘下のスーパー「イズミヤ」「阪急オアシス」を子会社化した上で、H2O傘下に入る。売上高はあわせて4千億円規模、約240店舗を抱える関西でトップクラスのスーパーになる。

 これまでも、オーケーが関西スーパーに接近するごとに、関西スーパーはH2Oに接近してきた。

 オーケーは2016年9月ま…

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