「海から遠い駅」全国2位は? 富岡の上信電鉄・南蛇井駅
角津栄一
群馬県富岡市にある上信電鉄(群馬県高崎市)の南蛇井(なんじゃい)駅が「全国で2番目に海から遠い駅」だということが、公益社団法人の長野県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の調査で分かった。海からの距離は約112・0キロ。4位には同電鉄の千平駅(約111・7キロ)がランク入りした。
同協会は公共事業の土地測量や登記を担う団体。協会によると、1位と3位は長野県佐久穂町にあるJR小海線の海瀬駅(約112・7キロ)と、羽黒下駅(約111・8キロ)だった。
調査のきっかけは、JRからの相談。群馬・長野県境の長野側に全国で最も海から遠い地点があることから「駅も同様に、海から1番遠い駅を知りたい」と言われた。協会は、国土地理院の地図で海岸線との距離を比較した。
塩川豊理事長は「前橋市は全国の県庁所在地の中で最も海から遠いので、群馬県は上位に入ると予想していた。地元自治体が、これを参考に1級公共基準点を設ける検討してもらえれば、観光資源にもなるのではないか」と話している。
長野県佐久市によると、佐久市と群馬県南牧村との県境付近に「日本の海岸線から一番遠い地点」がある。標高約1200mの山中にあり、海岸線までの距離は約115キロ。1996年に国土地理院の調査で特定されたという。