「所得を再分配し『1億総中流社会』を取り戻す」立憲・枝野代表

【動画】立憲・枝野代表の第一声(提供:ANN各社)
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立憲民主・枝野幸男代表の第一声

 10年ぶりに国民のみなさんに選んでいただける政権選択の選挙が、今日からスタートする。

 この選挙の一つの争点は、コロナ対策だ。水際対策を徹底しよう。PCR検査を増やそう。お願いだけでなく、補償はセットだ。後手後手にまわり続けてきた司令塔をしっかりする。首相と官房長官を中心とした強い司令塔をつくる。

 アベノミクスの9年間で暮らしは良くなったか。株価だけは上がったが、日本の経済は成長していない。私たちには日本を元気にする具体的なプランがある。「分配なくして成長なし」だ。

 安倍晋三・元首相が、「悪夢」と呼んでいた3年3カ月の民主党政権よりも、安倍政権になってからの方が実質経済成長率は低い。物価は上がるのに、それに見合っただけ、賃金が上がっていない。明日の仕事があるかどうかわからない非正規で働く人を増やしてしまった。

 老後の不安、子育てや教育に金がかかるという不安、雇用の不安が大きい。所得を再分配して「1億総中流社会」を取り戻す。老後や子育て、教育、雇用の不安を小さくしていくことが何よりもの経済対策だ。

 介護職員、保育士、看護師は生きていくうえで不可欠だ。だが、現場は慢性的な人手不足だ。大変な仕事なのに、多くが低賃金、非正規だからだ。そうしたみなさんが、希望すれば正規で働けるようにしよう。

 また、安倍政権になってから、米価が下がった。民主党政権時には戸別所得補償制度を導入したが、安倍政権はやめた。私たちは戸別所得補償制度を復活させる。地域を支えているのは、一次産業である農業、畜産業、林業、水産業だ。みなさんを、国の責任で支え合うべきだ。

 社会は、お互いさまの支え合いでできている。この間、アベノミクスなどで恩恵を受けた人には、負担をお願いする。

 当たり前を当たり前にしよう。まっとうな政治を取り戻そう。立憲民主党は、政権の選択肢となることができた。時代遅れになった政治を変えよう。(松江市)

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