山陽線で1日限りの記念列車 厚狭―下関開業120周年
貞松慎二郎
【山口】JR西日本は17日、山陽線の厚狭―下関間開業120周年の記念列車を下関―柳井間で運行した。開業時は馬関(ばかん)駅と称した下関駅で出発式があり、1日限りの特別な列車をカメラに収めようと、ホームに多くのファンが集まった。
大阪―下関間を団体専用の臨時列車として2016年3月まで走った特別な「トワイライトエクスプレス」の電気機関車が、SLやまぐち号の35系レトロ客車5両を牽引(けんいん)。この組み合わせは初めてのことで、「トワイライト」色の電気機関車に、下関駅社員が制作したオリジナルのヘッドマークを取り付けた。
元々、今年5月30日に運行を予定していたが、コロナ禍で延期に。あいさつした前田晋太郎市長はコロナ収束に期待し「下関の観光を盛り上げていきたい」。保見孝好・下関管理駅長が下関駅に伝わる「振鈴(しんれい)」を鳴らし、出発を告げた。