日々の生活で出るプラスチックごみが減らなくて困っています――。そんな相談が、SNSで悩みや疑問を募る「#ニュース4U」に寄せられた。コロナ禍で「おうち時間」が増えたことで、家庭ごみ全体が増えたという声も。ごみ減量のコツは?
料理のたび出る大量のプラごみ「罪悪感」
肉や魚の入ったトレー、野菜を包む袋、調味料の容器やラベル。東京都の派遣社員の女性(57)は、食事の準備をするたびに大量に出るプラごみを見ていつも罪悪感を覚えるという。
住んでいる地域は指定ごみ袋がないため、レジ袋に詰めて捨てている。昨年7月からはそのレジ袋も有料化され、今はプラごみを捨てるためにプラ製のごみ袋を購入する日々。「お金をかけてごみを捨てるのに矛盾を感じます」と話す。
同様の悩みは多い。大阪市の女性会社員(37)からは「コロナ禍で外食が減った影響で、野菜クズなどの生ごみも増えた。ごみ減量の工夫を知りたい」との声が寄せられた。
「ごみの処理は面倒な家事。ごみを減らして家事の負担を減らしましょう」。そう話すのは環境カウンセラーの和田由貴さん(48)だ。かつて子ども2人と夫の4人で暮らしていた時、プラごみは20リットル1袋を週1回、燃えるごみはスーパーのレジ袋1袋を週1回出すのみだった。子どもたちが独立して家を出た今は、更に少ない。
買い物の段階から減量の意識を
工夫は単純だ。まず「買い物の段階からプラスチック包装が過剰なものは買わない」という。肉や魚はなるべくトレーではなく袋入りのものを選ぶ。お菓子は1個ずつ個包装されているものは避ける。
プラ包装は特にかさばりやすい。和田さんはごみ箱のそばにハサミを常備し、トレーならハサミで小さく切り、袋は折りたたんで捨てる。かさを減らせばごみ袋の節約になり、ごみの収集運搬時の環境負荷を減らすことにもつながる。トイレットペーパーなどの入った大袋や大きな菓子袋はごみ袋代わりに使えるので、プラごみとして捨てない。
チラシや紙パックは資源ごみとして分別すると、燃えるごみの量も減らせる。生ごみは調理で出るたび、すぐに空き袋にまとめて冷凍庫内の密閉容器に放り込む。冷凍すれば週1回しか生ごみを捨てなくても衛生的だ。
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