日大理事「良いことあるから」 入金直前に親族会社を知人に売却

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 日大板橋病院の建て替え工事をめぐって背任容疑で逮捕された日大理事の井ノ口忠男容疑者(64)が、2億2千万円の日大資金が外部に流出したとされる直後に親族名義の会社を知人に売却し、流出先とされる側から6600万円の送金を受けていたことが、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、自身の存在を隠して資金を「還流」させる受け皿を作ったとみている模様だ。

 複数の関係者によると、日大は2020年4月、都内の設計事務所と新・板橋病院を設計・監理する契約を結んだ。井ノ口容疑者は同年5~6月ごろ、親族を代表にして19年に設立した都内のコンサルタント会社の売却を知人に打診。「そのうち良いことあるから」と伝えたという。

 井ノ口容疑者は20年8月上旬に設計事務所に指示し、日大から受け取った着手金のうち2億2千万円を、医療法人「錦秀会」前理事長の籔本雅巳容疑者(61)が所有するペーパー会社に不正に送金させた疑いが持たれている。

知人に「心配せんでいい」 契約日を偽装?

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