別人の年金振込通知書届くミス続発 97万件か、個人情報漏れの恐れ

滝沢卓
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 日本年金機構が発送した10月分の「年金振込通知書」について、「宛名とは違う人の内容が記載されていた」という問い合わせが複数件、同機構に寄せられていることが6日、わかった。機構が取材に対して認めた。朝日新聞社にも同様の情報提供が寄せられており、大規模なトラブルや個人情報漏れにつながる可能性がある。

 機構が現在、発生した件数や原因について調査中。

 厚労省関係者によると、通知ミスは約97万件に上るという。今後、正しい通知書を改めて送ったうえで、予定通り15日に本来の年金額通りの金額を振り込む対応を取る方針という。

 年金振込通知書ははがきで郵送している。到着時に本人がのりづけされている部分をはがし、内容を確かめる。10月分の通知書には、振り込まれる2カ月分の年金額や個人ごとに違う基礎年金番号などの個人情報が記載されており、本来知らせる相手とは別の人が閲覧した可能性が高い。

 愛知県内の女性から朝日新聞社に寄せられた通報では、今月届いた振込通知書で示された金額が本来よりも少なく、別人の年金番号や振込先がしるされていたという。(滝沢卓)

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