北陸新幹線、金沢港に陸揚げ 台風で水没→新製した車両の一部

佐藤美千代
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 JR西日本が新たに造った北陸新幹線の車両が3日、金沢港(金沢市)に陸揚げされた。2019年10月の台風19号で水没したW7系の代わりに新製した2編成(24両)の一部で、山口県内の工場から船で運ばれた。

 2編成は走行試験などを経て年度内に営業用に投入され、JR西の北陸新幹線は当初の計画通り11編成に戻る。不足分は運用や検査体制の工夫で補っており、繁忙期などの増発が制約されていた。同社は今後、敦賀延伸に向けてさらに11編成を投入する計画で、計13編成の製造費用は約520億円という。

 これらの車両は従来のW7系の仕様を基本に、台車の異常を検知し運転台に知らせるシステムや、停電時にも水洗が使えるトイレなどが搭載されている。

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