乗客数落ち込んだ山形新幹線、代わりに運んだものは 果実に続き

上月英興
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 鮮度が命の魚介類。JR東日本山形県は1日、舟形町の清流でとれた新鮮なアユを山形新幹線で東京へ送り届けた。コロナ下で乗客数が落ち込んだ山形新幹線は、これまでにも県産のラ・フランスやサクランボなどを送ってきたが、魚介類は初めて。

 輸送したのは、最上小国川のヤナで早朝に捕って急速冷蔵した天然アユと、急速冷凍の養殖アユ計約6キロ。発泡スチロール箱4個に収め、午前7時前にJR新庄駅に到着。駅員が東京行きの「つばさ128号」(7両編成)に載せ、手を振って出発を見送った。

 アユは車内販売用の準備室で保管され、東京駅構内の食堂のランチで提供されたという。小野昭一・新庄駅長は「新鮮なまま届けられるのが大きな特徴だ。食べた消費者がこちらに足を運び、いろんな物を楽しんでほしい」と話した。

 JRは8日にも、庄内浜で水揚げされたブランドのズワイガニ「庄内北前ガニ」約4キロを酒田駅から東京駅へ送る。

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