「白い恋人」石屋製菓の石水勲元社長が死去 北海道の銘菓に育てる

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佐藤亜季 能田英二

 北海道の名物菓子「白い恋人」で知られる石屋製菓(本社・札幌市)の元社長で名誉会長の石水勲(いしみず・いさお)さんが26日、病気で死去した。77歳だった。死因は非公表で、葬儀は近親者で営んだ。後日同社がお別れの会を開く予定。

 石水さんは、父が創業した石屋製菓に1967年に入社。当時は駄菓子を製造していたが、高級菓子への転換が生き残りのため必要と考え、76年に「白い恋人」を発売。爆発的ヒットとなった。白い恋人は道内でしか売らない方針を長く貫き、北海道を代表する銘菓に育てた。80年に社長に就いた。

 2004年に札幌商工会議所の副会頭に就任。夏の始業・終業時間を早める北海道版のサマータイムの導入実験を提案した。

 サッカーへの支援でも知られた。Jリーグ誕生後の1996年、コンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブ(HFC)の設立を主導し、副会長に就任。後に会長も務めた。コンサドーレでは石屋製菓が長年メインスポンサーを務め、「白い恋人」や社名ロゴがユニホームに描かれてきた。コンサドーレの野々村芳和社長は「タイトルをとるところを見ていただけなかったことが残念ですが、コンサドーレは石水さんが思い描いたクラブに近づいています」などのコメントを出した。

 コンサドーレを99~2001年に率いた元日本代表監督の岡田武史さん=現・J3今治オーナー=は朝日新聞の取材に、「昨年、お会いした時には闘病中だったが、ショックだ」と語った。

 岡田さんは石水さんの「全面…

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