二階氏「愚問じゃないかな」 決選投票、派閥で結束し対応の考え

自民党総裁選2021自民

野平悠一
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 自民党二階俊博幹事長は28日の会見で、総裁選が決選投票にもつれ込んだ場合の二階派の対応について、「(派閥でまとまって)対応したくない人は出てってもらうよりしょうがないね。そうでしょ? ちょっと愚問じゃないかな。こういうプロの世界では」と語った。

 二階氏はまず、若手議員から派閥に縛られず自主投票を求める声があがっていることを問われ、「地域の期待を背負って出てきている。自信を持って自らの信じるところを投票行動で行っていただきたい」と述べ、個々の判断を尊重する考えを示した。

 しかし、1回目の投票で地方票を含めて過半数を得る候補がいなかった場合に、上位2人によって行われる決選投票での二階派の対応について問われると、語気を強め、派閥として結束すべきだとの考えを強調した。

 二階氏自身は支持する候補を「まだ決めていない」としている。二階派は28日午後の会合で決選投票になった場合の対応について協議する予定で、「よく相談して対応したい」と語った。(野平悠一)

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    曽我豪
    (朝日新聞編集委員=政党政治、教育改革)
    2021年9月28日16時14分 投稿
    【視点】

    ルールがそうだからと言ってしまえばそれまでですが、派閥の融解というもの、やはり擬態だった可能性はあると思います。ただしそれで勝者となっても、実態が白日の元に晒されれば、衆院選での有権者の判断に影響を与えることでしょう。 ただし、政権選択選

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