「佐賀空港は観光でいかせ」 オスプレイ集会で佐賀大教授

林国広
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 佐賀空港(佐賀市)への陸上自衛隊オスプレイ配備計画について考える集会が26日、佐賀市内であり、佐賀大学の吉岡剛彦教授(法哲学)が「佐賀の空を、平和の扉に」をテーマに講演した。

 集会は、配備計画の合意のあり方などを考える市民団体「『どうするオスプレイ?』佐賀市民集会実行委員会」(実行委員長・畑山敏夫佐賀大名誉教授)が主催。講演終了後、国や防衛省に対し「十分な情報公開のもと、時間をかけて漁業関係者や佐賀市民や県民と議論することを求める」などとする決議文を読み上げた。

 吉岡教授は講演で、防衛省が2014年、佐賀空港へのオスプレイ配備を受け入れるよう県に求めたなどの経緯を説明した。

 その上で、新型コロナ禍以前は海外から観光客が来県していたことなどに触れ、「中国や韓国からの訪問客が降り立つ玄関口である空港に、敵対心と不信感の象徴であるオスプレイを並べるふるまいは、とても歓待の精神とは相いれない」と指摘。「オスプレイよりも、中国や韓国からの観光客を受け入れて、空港の経済効果を高めるべきだ」などと述べた。(林国広)

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